FOR REAL -in progress- ハマの司令塔"六道聖" ――あの男との約束を胸に

1 :まとめでおん 19/09/09(月) 02:10:30 ID:5o7
優勝を目指して戦う横浜DeNAベイスターズ。その裏側では何が起こっているのか。
“in progress”=“現在進行形”の名の通り、チームの真実の姿をリアルタイムで描く、もう一つの「FOR REAL」。

紫色の髪型の女性が、ミットの中にボールを収める。その姿は女性としては、ではなくプロ野球選手として一流である鮮やかなキャッチングだ。
彼女の名は六道聖。ベイスターズの正捕手である。

「勝つぞ。それだけだ」

打者心理を完全に掌握した集中力でマスクを被りチームをけん引すると、
打席では白球をフルスイングでバックスクリーンへ。そのバット投げは、元ダイエー・阪神の城島健司を彷彿とさせていた。

自分のチームの投手のデータはもちろん、相手打者のデータも相手投手のデータは全て彼女の中の頭に叩き込まれているのである。
まさにハマの司令塔と言うべき存在だ。
2 :まとめでおん 19/09/09(月) 02:10:46 ID:5o7
      あの男の存在が、彼女を変えた。

一度はプロの道を諦め社会人野球を営んでいた六道の道を広げたのが、スカウトから誘いがあって受験したベイスターズの入団テストだった。
女性であるが故の足の遅さ、そして捕手として必要な肩力の不足。だがそんな欠点が有り余るほどのキャッチング能力と、スローイング能力を買われドラフト9位で入団した。
チームカラーとして機動力は、捕手に求めていない。肩力がなくとも送球に至るまでの素早いスローイングスピードと、正確な送球がある。身体能力の致命的弱点をカバーできるほどのものがあった。
当時万年最下位に沈んでいたチームを底上げのため、ドラフト候補でダークホースとなる存在だったのである。

スタメンマスクを被るほどの選手に成長し、ベイスターズを3位に導く活躍を見せた。

その裏で、あの男への感謝が存在する。

六道は一言、こう言った。

「須田(幸太)くん。彼への感謝は、今でも忘れないですよ」

チーム内で孤立しがちな彼女に積極的に声をかけ、彼女の能力を真っ先に信じたのは、2010年ドラフト1位、須田幸太だった。

その彼はこう語る。

「いや、だって彼女可愛いじゃないですか。可愛い顔で、クールで、キャッチングめっちゃ上手で・・・。正直、第一印象はただそれだけでした。
でも、クールの裏に色んな悩みがあると気付いたんですよね。めちゃくちゃ練習しますし。特に打てなかった時はバッティング練習も凄い。
珍しくパスボールしてしまった日だなと思ったら、試合後ピッチングマシンの目の前で練習してたんですよ。危ないから思わず止めに入りましたね」

性別ゆえ超人的に見える六道だが、素顔は違った。それに気づいた須田は、様々な相談に乗ることになる。
あまりピッチャーとのコミュニケーションを取らない六道だったが、須田とだけは多くの会話をするようになったのだ。

「僕が先発の時、全然ダメだったんですけど。僕に対しては試合後、叱咤激励があった。聖ちゃんとデ・・・いや、聖ちゃんから。
でもまあ、何がいけなかったか自分ではなんとなく分かるんですよ。『何回まで投げなきゃいけない』という気持ちが先にあって。だから立ち上がりが悪くて、
初回とか3回とかが良くなかった。そのイニング数の意識が悪かったってのをまず自分から話す。すると、『その通りだな』って。
だけどその上で『私の捕球に不安があるのか』とか『私の肩が弱いからクイックを意識しすぎてしまうのか』とか今度は聖ちゃん自身が問題なのかと聞いてくるんですよ。
僕はそこは『結果が示してるから、それは問題ない』と答えましたけど。勝負勘凄いなってのも。逆に中継ぎになってからは、聖ちゃんからの褒め言葉が多くて嬉しかったですよ」
3 :まとめでおん 19/09/09(月) 02:11:02 ID:5o7
      無情なる戦力外通告。彼女はただただ涙した。

しかし、2017年、2018年と不振にあえいだ須田。六道自身も2018年は故障で思うようなシーズンとなっていなかった。
2018年9月のある日、須田は戦力外通告を受けた。

「僕自身は戦力外通告を受けた時は、『そうですか。わかりました』だったんですけど」

横浜スタジアムにいた六道に会った彼は、「聖ちゃん、僕、クビになっちゃったよ」と一言伝えた。
六道は「そんな・・・」という言葉を口にしながら、目に涙を浮かべていた。

「でも泣く聖ちゃんを見たらね。そっちの方が悲しくなって。
『泣かないでよ聖ちゃん。君が泣いたら、僕まで泣いちゃうじゃないか』と」

時には一軍を目指し横須賀で。時にはCS進出を目指し一軍で。共に戦う戦友が去る悲しみを、冷淡に受け入れられるわけがなかった。
だが、それでも戦いは来年も続く。

「『聖ちゃん。絶対にベイスターズの優勝を待ってるよ』と言うと。ただ、『分かった』と。
でも何だか、僕が本当の普通の人になって、聖ちゃんがプロ野球選手って。違う立場になってしまうのは寂しかったですね」
4 :まとめでおん 19/09/09(月) 02:11:15 ID:5o7
      やはり、彼に足りなかったのは練習ではないか。

そんな彼だが、2019年は社会人野球にて胴上げ投手になり、橋戸賞を受賞した。やればできるのだ。
それでもストレートは150kmは出ていなかった。
原因となるのは、やはり2016年終盤の肉離れだろう。

肉離れに至るまで、彼には何が足りなかったのだろうか?
その答えを私が持っていると思う。
だから、彼に問いた。

「まあ、無理と言えなかった自分の判断ミスですかね」

いや、そうではないだろう。練習不足だろう。そう感じた私はベールを脱いだ。
バリバリバリオス!

「ああっ!For Realの担当スタッフかと思ったらそのお面を被ってるだけの元横浜・西武・中日の投手で元横浜・中日の投手コーチで現在は中日編成部の国際渉外担当のデニー友利さんだったぁ!」

彼は私の正体を知るやそう言った。
彼に足りないもの・・・いや、正直当時のベイスターズは全般的に足りなかったのだがその中でも特に彼が一際足りなかったものがある。走り込み、投げ込みだ。
それが足りなかったからこそ、ああなったのだと、今になれば言えるのだ。114514kmの走り込みを命じてもなぜかいつも途中で逃げ出してしまうのである。

だが、今からでも。社会人野球を制した後でも遅くないのだ。
ダメ投手だった彼が練習を続けることで、今まだベイスターズに残る選手の、特に聖ちゃんの刺激になるのだ。

彼を引きずり、野球グラウンドへ連れていく。そこで見せる4649球のピッチングは、須田の所属するJFE東日本の社会人野球連覇にも繋がるであろう。
6 :まとめでおん 19/09/09(月) 02:11:43 ID:5o7
      ベイスターズ以上に、自分のために

2019年4月の10連敗の後、聖ちゃんは苦悩した。
何故こんなに考え、試行錯誤しても上手くいかないのか。

ベイスターズを優勝させたい気持ちを背負いすぎた上に、原点を見失っていたと言っていい。

入団当初は、野球を偏見なくプレーできる喜びでウキウキしているように見えた。
だが、いつしかその楽しさを忘れていたに違いない。

だから須田を引きずりながら、聖ちゃんには上述の言葉をきんつばと一緒に贈った。

そこからベイスターズは追い上げてきた。今のベイスターズは、そう簡単に負けない。強くなってきている。効果てきめんだったのだ。

「須田くんが言ったんだぞ。優勝を待ってると。その実現のためにはM1まで諦めないぞ・・・ません」

聖ちゃんがそう宣言してみせた。
4連敗? いいや。まだペナントレースは終わりじゃない。さあ、勝利の女神のお出ましだ。

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「普通の人でいたかったです」須田幸太はベイスターズに殉じた。
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須田とともにスッダレを盛り上げよう
18 :まとめでおん 19/09/09(月) 12:49:50 ID:2Sk
本人がスッダレ知ってるのは草
パワプロeスポやらんかな
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